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<親の死去>都内の住宅型・終末期緩和ケア施設を1ヶ月利用した費用まとめ

都内の住宅型・終末期緩和ケア施設を1ヶ月利用した費用をまとめ


結局1ヶ月半ぐらいしか利用できなかった父ですが、
費用がどのくらいかかったのか。

もし長く利用していたら年金だけで暮らすことができたのか、検証してみます。

こんな人は参考にしてほしい
  • 末期ガンや難病の方の施設に入居希望の方
  • 終末期医療施設でかかる費用が知りたい
  • 地方に住んでいる末期ガンの親を呼んで看取りたい

父が利用した施設は住宅型の終末期緩和ケア施設です。

入居の条件は要介護1~5であること。
場所は都内ですが、施設はたくさんあり、横浜市、川崎市でも同じような価格でした。

このような施設は満員の事が多く、数カ月入居待ちの施設も多かったです。

検討中の方は、早めに情報収集・仮申し込みだけでも進めておいた方がいいかもしれません。

住宅型終末期ケア施設とは?

終末期とは?
ターミナル期とも呼ばれます。
ガン、心臓、脳の病気、難病などで、手術や薬、抗ガン剤などの治療で回復が見込めない状態です。

終末期の定義
「終末期」とは、以下の三つの条件を満たす場合を言います(注4)。
1.医師が客観的な情報を基に、治療により病気の回復が期待できないと判断する
こと
2.患者が意識や判断力を失った場合を除き、患者・家族・医師・看護師等の関係
者が納得すること
3.患者・家族・医師・看護師等の関係者が死を予測し対応を考えること

社団法人 全日本病院協会

父の施設は住宅型なので、施設の1室を自宅のように使えます。
お風呂はついていませんが、洗面所・トイレは部屋の中にあります。

家具も持ち込み可能なので、冷蔵庫も購入して部屋に置きました。


体力があれば外出することもできます。
施設の方はついてきてくれないので、家族の介助が必要になります。


深夜、早朝でもインターホンで開錠してくれるので、いつでも訪問可能です。

はつこ

保証金でカードキーも貸してくれたので会社帰りの遅い時間も簡単に入れました。



父がガンで終末期ケア施設へ、その1ヶ月後に喪主をするまでの流れとお金について体験談

入居の際の費用は入居一時金だけ


父の施設では、入居一時金とは書かれず「ライフプラン作成費」とか書いてありました。

急いでいたし、亡くなるまであっという間だったので、特に何も作成しませんでした。

入居一時金=礼金のイメージで、入居する時に必ず払う費用でした。


父の施設の入居一時金は20万円でした。



入居後かかった費用は1ヶ月約275,000円。内訳は?



月30万円までに収めたい!と思っていたので、なんとか予算内という感じです。

30万円でも高いのですが、父が払えなかった場合に妹と半分ずつ負担するつもりで1人15万円までならなんとか・・と思っていたのが理由です。

施設だけだと20万円ぐらいですが、色々費用はかかりました。

施設、人、症状によって、費用は変わると思いますので、一例としてご覧ください。


住宅費(定額)


家賃です。

部屋の広さによって値段が変わります。

父は一番狭い部屋(16㎡)で 1ヵ月 75,000円でした。

施設使用料(定額)


電気・ガス・水道代、施設の介護士さん、看護師さんのサービス費用です。

これも部屋の広さによって値段が変わります。

一番狭い部屋の父は、 1ヵ月 100,000円でした。

リネン代(定額)


ベッドシーツ、枕カバーなどを借りる費用です。
週一回洗濯して新しい物に変えてくれます。

1ヵ月 5,000円

タオル代(定額)


タオル、お手拭き、ティッシュペーパー、トイレットペーパーなど含む

1ヵ月 10,000円

介護保険サービス費(ほぼ定額)


要介護の度合いに応じて介護保険を使ったサービス費用、入浴介助などです。

要介護1x1割負担の父は 1ヵ月 17,939円でした。



介護保険サービス料は、慣れてないと分かりにくい・・・


介護保険サービス費は人によって異なります。

介護保険サービス料の決まり方

1,介護保険の要介護の度合い(要介護1~5)による限度額

2,収入よって決まる負担割合(1割~3割)

3,地方加算(東京都の場合、加算は20%まで)

4,サービスをどのくらい利用するか?



1、介護保険は、要支援1,2,要介護1,2,3,4,5と分かれています。

要介護1より5の方が、お手伝いが必要のためサービス費も高くなります。


居宅サービスの1ヶ月あたりの利用限度額(厚生労働省HPより)

要支援150,030 円
要支援2104,730 円
要介護1166,920 円
要介護2196,160 円
要介護3269,310 円
要介護4308,060 円
要介護5360,650 円
サービスにかかる利用料 | 介護保険の解説 | 介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム」 (mhlw.go.jp)


この金額が請求されるわけではなく、負担割合(1~3割)をかけて支払います。

例えば、要介護1の人がサービス上限まで利用した場合、1割負担の人は1ヵ月約16,600円(166,920円x10%)、2割負担の人で約32,000円 (166,920円x20%) になります。



2、負担割合は健康保険とは違い、介護保険の負担割合です。

年金など収入に応じて異なり、1割、2割、3割負担まであります。


例えば、要介護5の2割負担の人がサービス上限まで利用すると、1ヵ月約72,000円(360,650円x20%)になります。


3、地方加算は施設によって決められています。



4、サービスをどのぐらい(少し?限度額いっぱい?)利用するかによって利用料は異なります。

例えば、要介護5の2割負担の人がサービス上限まで利用すると、1ヵ月約72,000円(360,650円x20%)ですが、半分なら約36,000円(72,000円x50%)になります。

介護サービス利用料は、入居前に試算ができるよ



食事代(定額)


3食分、希望に応じて普通食、五分がゆ、流動食など変更可能

1ヵ月 26,000円

医療代


訪問医療してもらう病院へ支払う、訪問頻度によって変わります。

父は月4回来てもらって約20,000円でした。

注射はありましたが、訪問して診てもらって、1回約5,000円。

保険内ですが医療費明細を見ると、一番高いのは「在宅医療」項目です。

病院へ行くより在宅医療は少し高額な印象ですが、
それでも来てもらわないわけにはいかないので、しょうがない費用です。

薬代


薬代、施設に届けてくれる費用、管理費を含みます。

薬をどれだけ、何回頼むかによって変わってきます。

介護保険を利用して薬を届けたり、管理・指導する「居宅療養管理指導料」がとられます。
これが薬代よりも高かったです。

健康保険1割負担、月4回薬を出してもらった父は1ヵ月 約8,000円でした。




ケア用品、消耗品代

介護用オムツ、ビニール手袋、痰吸引器の使い捨てボトル・チューブ・カテーテルなど

父は入居してすぐオムツになり痰の吸引器が必要になりました。

末期の末期、最後の人だと父と同じぐらいの費用になるかもしれません。

1ヵ月 約8,000円でした。

介護用品レンタル代

床ずれ防止ベッド、痰吸引器、歩行器など

介護度に合わせて、介護保険内で利用すると安く済みます。

痰吸引器はレンタル、部品のカテーテル、チューブとボトル部分(痰をためる入れ物)は買い取りなので消耗品に入ってます。

1ヵ月 約5,000円



年金だけで払えたのか?



父は少し貯金はありましたが「毎月の年金でいけるかな~?」
としきりに心配していました。


父の年金額は、2ヶ月で235,000円でした。
1ヶ月約12万円になります。

厚生年金の平均受給額は男性1ヵ月18万円です。

一部上場企業に30年勤務(厚生年金)していた事を考えると、かなり少ない年金額です。
恐らく先に一時金として受け取ったとか、金額を減らして60歳前からもらったとか、
事情があるのだと思います。


結果、父の場合は年金では足りず、1ヵ月費用の半分以下でした。



さいごに

桜


父が過ごした住宅型の終末期ケア施設の1ヶ月の費用をまとめてみました。

父は団塊の世代なので、年金はしっかり貰えて、介護保険サービス料も安価で受けられた世代だと思います。

私が父の年齢になる30年後、年金受け取り額は下がり、介護保険、サービス料、施設料などは少子高齢化で値上がりするでしょう。

実際、介護保険サービス料はもうすぐ全員3割負担になるそうです。

少し考える出来事になりました。


何ヶ月を施設で過ごすか分かりませんが、自分の終末期どうしたいか?
そのためにお金はどのぐらい必要か?

シンプルな一日家族葬のお葬式。東京都内で行った場合の費用っていくらだった?

終末期の施設と葬式費用を考えると、子供の為にも少し貯金は必要ですね。


HATSUKO

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はつこ
東京23区内で親子4人暮らしているワーママです。仕事復帰してから数年は記憶がないほど毎日へとへとでした。ワーママも8年目、「ママ、ワーママに向けて役立つ情報を発信したい!」と思ってブログをはじめました。 今は、在宅でできるフリーランスなどの仕事を模索中です。