以前ファイナンシャルプランナー(FP)に住宅ローン借り換えについて、一般的なアドバイスを聞いた時の答えは、
住宅ローン借り換えは手数料とか考えるとあまり得じゃない場合もあるのよ~
そんな事を言われましたが、私は35年ローンのうち12年経って、今回借り換えを実行しました。
(途中少し繰上げ返済をしていたので、残年数は約22年でした)
私は住宅ローン約2,700万円をネット銀行に借り換えました。
今後繰り上げ返済しなければ、手数料等全部含めて総支払額は約156万円の得になりました。
(変動金利なので今後金利が変わる可能性もあります。元々変動金利だったのを同じ変動金利に借り換えたのでリスクは同じだと思ってます。)
現在金利が0.8%以上の方、ローン残債が1,000万円以上の方はチャンスかも?
住宅ローンの借り換えをかんたんチェック
目 次
私が住宅ローン借り換えをした3つの理由
プロのFPにあまり勧められなかった私が、住宅ローン借り換えをした理由は3つあります。
- 変動金利と言いながら、10年以上金利が下がらない。
住宅ローンの変動金利は半年に一度金利を見直します、となっています。
でもこの10年間、日本銀行がマイナス金利を継続していて、同じ銀行の新規の住宅ローン契約者の金利は私の半分に下がっているのに、私の金利はそのままです。
これは借り換えないと悔しいいいいい!!
- 会社を辞めてフリーランスになる前(審査に通らなくなる)に借り換えをしたかった
フリーランスになると銀行の住宅ローン審査は難しくなります。
そのため会社員でいる間に借り換えてしまいたかった。
色々考えて12月に会社を辞めることにした、今しかない!
- 繰上げ返済をしない事に決めた。
1.しばらく低金利が続きそうなので、繰上げ返済するよりそのお金で投資することにした。
2.子供も小さくこれからお金もかかりそうなので、現金を持っていたかった。
3.私は生命保険にほとんど入っておらず、住宅ローンの団信(団体信用生命保険)を生命保険の代わりとして使用したい。
(変動金利だから分からないけど)少なくとも10年はこのままでいくぞ!
ちなみに、住宅ローンの借り換えを検討した方がいいと言われてる条件は以下の3つです。
- ローン残高 1,000万円以上
- ローン残年数 10年以上
- 金利差 1%以上
私はローン残高が約2,700万円あり、残年数が20年以上ありましたので、シミュレーションを何度も行い、ローンの借り換えを実行しました。
金融広報中央委員会の”知るぽると”サイトは、住宅ローンだけではなくお金に関する情報、シミュレーションができる公的なサイトで便利です。
住宅ローン ─ 住まい|知るぽると (shiruporuto.jp)
私の住宅ローン借り換えケース
私は2009年に都内にマンションを購入しました。
頭金や手数料を払って、三菱UFJ銀行で4,070万円を私1人で借りました。
旦那は転職したばかりでローンを組めると思っていなかったので、始めから1人で借りました。
当時の私の給料ではローン4,070万円は、上限ギリギリで無理して銀行に通してもらった記憶です。
三菱UFJ銀行の住宅ローン、変動金利で金利優待がついて0.975%の35年ローンでした。
変動金利でしたが、12年間一度も金利は変わっていません。
そして約12年経って残り約2,700万円全額を、住信SBIネット銀行の住宅ローン借り換えしました。
旧ローン | 新ローン | |
変動金利% | 0.975% | 0.428% |
残期間 | 22年 | 21年 |
残ローン金額 | 27,070,000円 | 27,000,000円 |
毎月支払額 | 114,416円 | 113,948円 |
毎月団信費用 | 2,507円 | 0円 |
どちらもボーナス払いは無しです。
毎月の支払額を変えたくなかったので、同じような毎月返済額になるように設定した結果!
毎月支払額はほとんど変更無し(114,416円 → 113,948円)
しかし、借り入れ期間は1年短くなりました(22年→21年)
同銀行での借り換えも聞いたけど、結果はダメだった
住宅ローン仮換え前に三菱銀行に相談もしてみました。
他行に借り換え予定ですが、このまま三菱銀行で最新の金利に変えることはできませんか?
結果は全く相手にされませんでした(笑)。
コールセンターに電話をして、私の口座がある支店からコールバックがありましたが「優待金利していますし、あなたはダメですね」って感じで5秒で電話おしまい。
ネットでは同銀行で「他行で借り換えするつもり・・・」というと、新しい金利がでてきた!って人も見ますが、銀行によるのでしょうか?
予想外の得1:団体信用生命保険が無料になった!
銀行で住宅ローンを借りると、団体信用生命保険に入る必要があります。
住宅ローン契約時にしか加入できない生命保険です。
住宅ローン契約者(私)が ”死亡または所定の高度障害状態” になった時にローン残高がゼロになります。
この保険費用が毎月約2,500円(1年間で30,000円)支払っていました。
これが新ローンでは0円になりました!
私の負担が0円になっただけで、銀行が代わりに団信の費用を負担してくれていますので、保険は継続されています。
1年間3万円、20年間でも60万円の支払いが無くなったのは、かなりの削減だよね!
予想外の得2:借り換え前銀行から、戻し保証料があった!
いろんなシミュレーションサイトを試しましたが、戻し保証料が書かれていたのは無かったです。
借り換えが終わってから1ヶ月ぐらい経って、銀行に20万円超振込があって、小踊りしました(笑)。
住宅ローン借入時に保証金を一括で支払っている場合、期限前完済(借り換え)一部繰上げ返済、期間短縮、返済方法の変更をすると当初の借入期間などに応じて、保証料を戻すこと。
私の場合は4,070万円・35年ローンだったのが、借り入れから12年経って期限前完済をした事になります。
借換え前の銀行からお金が戻ってくると思ってなかったので、嬉しかった!
手数料など費用はいくらかかった
住宅ローン借り換えで注意しておきたい費用
- 新しい銀行に払う手数料
- 旧銀行に払う完済手数料、戻ってくる保証料
- 司法書士事務所などに払う手数料と登記費用
これがいくらだったか、まとめました。
旧銀行 | 新銀行 | |
銀行手数料(ローン金額の2.2%) | 594,000 | |
期限前完済手数料 | 16,500 | |
戻し保証料 | -219,000 | |
司法書士手数料+登記費用 | 200,000 | |
合計 | -202,500 | 794,000 |
費用合計(戻し保証料を入れて)591,600円でした。
住宅ローン借り換え前後の総額比較
旧銀行ローン | 新銀行ローン | |
変動金利% | 0.975% | 0.428% |
残期間 | 22年 | 21年 |
残ローン金額 | 27,070,000円 | 27,000,000円 |
毎月支払額 | 114,416円 | 113,948円 |
毎月団信費用 | 2,507円 | 0円 |
期間内支払総額 | (114,416円+2,507円) x12ヶ月x22年 = 30,867,672円 | (113,948円) x12ヶ月x22年 = 28,714,896円 |
30,867,672 円 – 28,714,896円= 2,152,776円(得)
この金額から費用合計 591,600円を引いた、
約156万円が今回の借り換えでの削減額でした。
結論 住宅ローンをこのまま繰り上げ返済しなければ得
今後繰上げ返済をすると、ローンの支払い総額が減るので、どちらが得だったか?また計算する必要があります。
今後のリスクとしては、変動金利を選んでいるので、金利が上がった時は注意が必要だと思ってます。
ただ金利の上下は日銀の政策に影響されるので、どちらの銀行でも同じように動きますので、借換え時には考慮する必要がないかな、と私は考えています。
新銀行の手数料等は高額ですが、その費用もまとめて一緒に借り換える事もできます。
借り換えメリットの可能性がある人は、一度シミュレーションをして検討してみるのがよいと思います。
住宅ローンの借り換えをかんたんチェック- ローン残高 1000万円以上
- ローン残年数 10年以上
- 金利差 1%以上
HATSUKO
2021年12月に住宅ローンの借り換えをしました!